WEBフィッシングレポート
2013/7月分


●ワームでキス釣りを楽しむ
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 私の住んでいる鹿児島は、5月27日に例年よりも10日余りも早く梅雨入りしたが、その後、雨の降らない空梅雨状態が続いていた。
 この原稿を書いている6月上旬、この時期としては珍しい台風3号が日本列島に接近してきたが、当初の予報に反して、八丈島付近から進路を大きく右に曲げて、温帯低気圧へとその姿を変えた。
 その台風3号の影響を受けた梅雨前線が活発になり、日本列島各地に待望の雨を降らせた。その雨の影響を受けて解禁となったばかりの渓流釣り、鮎釣りには恵みの雨となり、水かさが増し、釣果が上向いた。また、河口では大雨で流されてきた小魚や甲殻類をマゴチやシーバス、チヌが狙って、大挙して回遊してきた。
 これに加えて、各港、港湾施設周辺では、産卵のため、良型のアジが、ワームを使ったアジ釣り、アジングで数・型とも楽しめるシーズンともなった。初期に産卵したアジの卵は孵化し、アジコ(豆アジ)として、サビキ釣りで、ファミリーフィッシングのターゲットとなっている。
 梅雨が明ければ、このアジコも大きくなり、青物魚のベイトフィッシュとなり、キャスティングでも、ジギングでもパワフルなフィッシングシーンを提供してくれるだろう。


●小さな巨魚・キス


 この時期、産卵のため大挙して浅場に乗っ込んでくる魚がいる。それが『小さな巨魚』とも称されるキスだ。また、その美しい姿から『パールピンクの使者』とも称される。
 前者は小さな魚体には似合わない、ロッドをバットまで曲げるパワフルなアタリ、後者はその透き通るような流線型の姿を表現したものだ。 
 キス釣りといえば、えさ釣りがメインの釣りだが、私は以前から、このキスをエコギアなどのソフトベイトで狙い、2〜3年物の大型キスの釣果を得ている。この釣果は狙って釣ったのではなく、偶然が生み出した結果だった。
 私は今から数年前、錦江湾(鹿児島湾)でジギングをして、港に帰る途中の浅場にキスの姿を発見し、たまたまタックルボックスの中に入っていたエコギアのグラスミノーSSを小型のジグヘッドにセットして、サイトにそのキスを狙うと一発で食ってきた。
 その時は、「ソフトベイトでも、キスは釣れるんだ」という程度だったが、今年に入ってから、おもしろい釣りはないかと考えていて、本格的にソフトベイトでキスを釣ろうと思い、いろいろと情報を集めた。
 キス釣りのえさといえば、ゴカイ類がメインで、アミやオキアミなどでも釣れることも多い。キスはえさとなるゴカイ類を見つけると、果敢にアタックし、そのゴカイ類を砂の中から跳ね上げる。その時のアタリがロッドに伝わり、大きくロッドを曲げることになる。跳ね上げられたゴカイ類は弱り、キスのえさとなる。
 このゴカイ類の代わりとなるソフトベイトは、数あるエコギアの中でもグラスミノーSSが1番と思う。水の抵抗を受け尾びれのように振動するテールは、海底の砂の中から頭を出したりしているゴカイ類のその姿をイミテーションしている。また、ローリングしながらスイミングするボディは、跳ね上げられて、海底を漂うゴカイ類の姿に似ている。それに加えて、エコギアの中でもカラーが豊富で、タフコンディションでも豊富なラインアップから、ベイトにマッチしたものがセレクトできる。
 これになんといっても、えさ持ちがいい。同じグラスミノーSSで、数尾のキスを釣ることができる。


●実釣結果


 私はソフトベイトでキスを釣るために、6月上旬の梅雨の晴れ間に吹上浜を訪れた。ネットで得た情報だと、吹上浜でもその最北端に位置する八房川の河口一帯で、数・型ともよく、顕著に釣れているという内容だった。
 現地に着くと、平日だというのに、ネットの情報を証明するかのように多くの釣り人がいた。挨拶をして、空いているスペースに入れてもらい、キャスティングを開始した。
 タックルは普通のサーフからのキャスティングでキスを狙うタックルで、違うのはえさのゴカイ類に代わってエコギア グラスミノーSSを使うことだ。ここで市販の3本バリ仕掛けに、3種類のエコギア グラスミノーSSをセットした。
 その豊富なラインナップから、三陸リアスレッド(077)、青バチ(161)、赤バチ(162)をセットした。キャストして、着底を確認し、ボトムを確認しながらゆっくりとリーリングしてくると、バイトがあり、そのままアクションを続けると、『バーン』と、エコギア グラスミノーSSを跳ね上げるアタリがあり、その後、ロッドに重みが伝わり、待望のヒットだ。
 その後、数回のバイトがあったが、ヒットにはつながらなかった。それからもキスの活性が高いのか、ワンキャストごと、バイトとヒットがあり、気が付けば2ケタの釣果となっていた。ヒットカラーは、ゴカイ類と似ている赤バチ(162)が、ひとつ抜け出ていた。
 また、今回の釣行でエコギア グラスミノーSSにヒットするのは、2〜3年の大型キスが多かった。当歳魚のピンギスもバイトしていると思うが、ヒットまではつながっていない。このことはリリースサイズの当歳魚を傷つけることもなく、資源保護にもつながっていると思う。

 今回、新しい釣りとしてソフトバイトを使ったキス釣りを紹介したが、この釣りはまだ確立していないので、多くの方がチャレンジして、いろいろな情報を提供してほしいと思う。
 今後もこのシリーズで機会あるごとに紹介するので、期待して欲しい。また、グラスミノーのサイズをM、Lとサイズアップすることで、チヌやマダイなどもターゲットになるのではと、個人的に考えている。もちろん、仕掛けは、チヌやマダイ用の太仕掛けになることは、ここで説明することはないと思う。
 今後、エコギアを使った、いろいろな釣りにチャレンジしたいと考えている。
それでは、次回の疑似餌倶楽部まで…。

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