5月末日  中甑島 ウシカ 住田雄司

 今回も始まります、EASY-MODEでございます。みなさまごきげんいかがですか、嫌な天候が続きますが今年は6月2日に九州全域が梅雨入りしましたね、7月14日が梅雨明けとの予報です。ふかせ釣りのクロ釣りシーズンとしては、梅雨は待望の季節でありこの盛り上がりを後にしばらくの休息となります。わたくしは、7月中旬の瀬渡し最終便までしっかりお世話になる予定でおります。前号ではその梅雨グロ入門編のような形で書いておりますが、末筆で高水温期でもクロを美味しく食べたいと述べております。では本日わたくしクロをどのような形で食したでしょうか?
 ・・・とりあえず食べるお話の前に、その釣りの様子からご説明もうしあげます。
 前日残るウネリが弱るころを待っての時間調整で、出船は遅めの朝四時前。しかし、鹿島西岸を目指し誠豊丸にのりこんだ我々が現地で見たものは大シケの海。
 ひとまず、同行者の山内さんと私二人を中甑島と下甑島の水道に面した平瀬崎に降ろしていただきました。とにかく渡礁できたことに一安心です。しかし、北からの風速10m以上の突風が吹き荒れ片手でロッドを持つことも困難な状況に苦戦します。
 と言うわけでタックルにはしっかりと自重のあるウキを選択して2段ウキを使用し上ウキB下ウキ2Bのツインフォースとしました。
 ハリス1.7号2ヒロ半にグレ針6号、ウキ止めをからまん棒から1ヒロ上にセットして船付けから釣りスタート。はたして突風に打ち勝てるのか・・・ブー×。その強風によって作られた表層流が道糸を押し返す為、左沖へ出ていこうとする底の流れと相反しウキは流れずその場に停滞しているのでした。撒き餌だけが付け餌の周りを流れ去っていく感じです。しかし、そんなメチャクチャな状態でも喰ってくる魚がいるから大変です、それは次々と掛かり出しました。その名は「ザ・コッパグロ!」。クロだけならまだよいのですがコッパイスズミも猛襲してきました。そこでウキ止めを付け餌から5ヒロにセットしなおして、付けエサを下へ強制的に早く入れてみます。するとようやく35cmの口太や30cmの小長(尾長)も混じりだしてきました。ところが苦境は別の形で再び現れました、潮が下がり露出した沈み瀬に強風であおられた道糸が引っかかり出したのです。というわけで10時半にしてなんとか風裏になりそうな感じの中甑島側「ウシカ」へと瀬替わりを試みることに・・・。
 その「ウシカ」ですが満潮前後は定員一名、下げていれば二名釣り可能となります。潮の流れは、下げ潮が沖を向いて左沖へ出でいき、上げ潮は左から右への横流れが入ってくる感じの潮向となります。上げ潮時の右流れが釣り易く数がでます、うっすらと見え点在する沈み瀬それぞれを狙ってみましょう。朝満潮となる時合いには船付けの瀬際を探ると良型が出ます。さてこの日の潮は、回収前まで下げ潮でしたから、その左へ流れる潮に乗せてやるとまず浅棚で30cmクラスの尾長がアタりました。3ピロから下へ入れると口太35cmがポツポツと釣れ、流し続けて忘れた頃ライン引きで乗る感じでした。但し遠くへ流して食わすので、強風の関係上なかなか同じポイントへ送り込めません。数釣りは上げ潮に期待して待ちます。すると回収まで1時間もない頃になり、ようやく右へ潮がいきだしました。そこから予想通り一投一尾の数釣り状態(確変)に突入です。仕掛けは、風に逆らって昇る潮の流れに噛んでゆくようにツインフォースの沈めタイプを選択しております。上ウキB下ウキ2Bで付け餌から3ピロにウキ止め(シモリ使用)をセットした仕掛けです。ハリスは1.7号、針は6号です。上ウキが見えるうちにアタッてくれるのでバッチリ合わせも決まります。ただサイズは伸びず40cm超を出せずに時間切れ回収となりました。数は10枚を超え入れ食いの中だっただけに心残りとなりますが、実はこの日他瀬は更に苦戦しており、我々は十分な釣果であったと後から分かりました。「ウシカ」に感謝。
 さて最後に文頭で話しかけましたがこの持ち帰ったクロは「焼霜づくり」という調理法で食べてみました。三枚におろした後、皮面に浅く数本切れ込みを入れておきそれを調理用バーナーで炙(あぶ)り刺身にします。炙る際に「ちりちり」と皮から音が出てとても美味しそうに感じます、食べた食感は単純な刺身とまた違う旨さがあります。調理用バーナーは千円もせずホームセンターにありましたので是非お試し下さい、よだれものの旨さです~。次はイサキの焼霜作り食べたいなぁ・・・。

27年8月住田